書と花日記

書道講師の「書」と「花」の表現を歩む日記

2021-01-01から1年間の記事一覧

何も考えない時間

何も考えてない時間の方があっという間に過ぎる気がする。 ぼーっとしたり、何かに没頭したり、書や花の時間、ヨガの瞑想の時間など… 書や花は何も考えてないのか。。と思われそうですが、 理屈で考えない感じるものだと思ってます。 この夏のお休みの間、好…

古代文字と時代

古代とか、ルーツ、伝統、原始的、骨董、先住民… などと言った言葉に敏感に反応してしまう私。 時代がどんどん変わっていく中で、 時代を逆行して追求してる私はあまのじゃくかもしれない。 でも、ホンモノが宿っているから愛おしくなりますね。 古代からあ…

創作の難しさ

もともとある文字を自分なりに変化をつける創作。 臨書(お手本をみて書くこと)よりも、何倍も頭と手を使います。 そして今までの自分というものが表れてくるから、書き上げた時にガッカリ。。 根が這ってないというか、ひょろひょろしてるのか、肝が据わって…

書道具・唐筆と和筆

最近よく使うようになった唐筆。 赤色の軸がお気に入り。 唐筆とは中国の筆のこと。 日本の筆との違いは、先端の繊細さ。 中国の細筆を一本持っていますが、日本のかな用のような命毛やバネがあるものではなく、毛が硬めで弾力が結構あります。 書道具屋さん…

いろんな器・心の器

いろんな「器」 人の懐の深さの表現にも使われる言葉。 ちょっとしたことですぐに顔を真っ赤にして怒ってた父親は、器の小さな人間だなーといつも思ってた。 人格者は常に心穏やかだ。 自分を客観視できて、自分が何者かを知り、優しいだけでなく厳しさもあ…

旅欲

東京の暮らしをしていますが、先週は福岡に滞在したり…の生活。 (本拠地はとりあえず福岡なのです・・) 一箇所に根を張って生きるより、 こんな移動スタイルが昔から好きな私は、「旅欲」が強い。 昔はよく海外一人旅に出かけたり、 思い立って週末突然ふ…

季節の花【カライトソウ】

唐糸草。(カライトソウ) この名前は、中国(唐)から伝わった美しい絹糸に見立てたことが由来。 学名はSanguisorba hakusanensis "Sanguisorba"の Sanguisは血液 Sorbereは吸い上げる の意味。 学名の意味を知ると毒毒しい想像をしますが 美しく揺れる赤ピン…

表現は心のあらわれ。

自分の心にあるものが表現としてあらわれる。 繊細な人は繊細に、 大胆な人は大胆に、 尖った人は尖った風に・・ 表現力を養うということは、 自分の精神を養うこと。 チベットのタンカ絵師になるための学校では、 朝早く起きて仏法を学ぶことから始まる。 …

鈴鹿墨

最近手に入れた墨。鈴鹿墨。 三重県の鈴鹿市で作られる、とても良質な墨。 伝統工芸品にも認定されています。 箱を開けた瞬間、濃厚な墨の香りが漂います。 金が施してあって、見た目もかっこいい。 濃く摺った時と、水分を多く含む時の色の変化があって の…

美術館巡り〈サーリネンとフィンランドの建築展〉

汐留美術館で開催されているサーリネンの建築展に行ってきました。 建築やインテリアとも関わってきたことや フィンランドにも一昨年行ったこともあり、 興味深い内容の美術展でした。 サーリネンの建築理念を育んだといわれるフィンランドの土地、 美しい森…

霖雨

霖雨(りんう) 何日も降り続く雨のこと。 時候の挨拶文では 「霖雨の候」 とありますが、6月中〜下旬に使われます。 もう7月に入ってしまいましたが・・ 綺麗な言葉ですよね。

いろんな道

いろんな「道」の書き方がある。 同じ字でも表現の仕方が違います。 「道」と読めなくても道。 生き方も、 キレイなまっすぐな道を行かなくても大丈夫。 それぞれの道がありますよね。

人生論「50にして天命を知る」

自分の使命は何なのか… 何をするために私は生まれてきたのか… と時々壮大な悩みをふっと思い続けたり悩んだり。 昔そんなとき 孔子の言葉を見つけました。 子曰く、吾れ十有五にして学に志ざす。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六…

書道授業と私

10あまりの宿題をこなし、前日まで作品の選別に時間がかかって 必死だった6月も終わりました。 書道専門の大学で学ぶ、社会人というか大人というかの大学生な私。 専門性も高く、レベルも高い人たちばかりなので、 できるだけ隅っこでコソコソしていたい…

書道アイテム【印泥】

作品を作った時にしか出番はないけれど、 なんだか宝物のようなアイテム「印泥」(いんでい)。 印を押すときの朱肉です。 モグサの植物繊維と油が原料となっています。 赤く丸まっていますが、 最初は平らなものを"ヘラ”で練ってお団子状にまとめてから使い…

沈香

ボーッと魂の抜け殻状態になることもしばしばあって なかなか物事に集中できない時があります。 気分を変えることが一番良いのですが、 私は香りで気のプラスマイナスを補っています。 以前アロマも使っていたのですが 最近はもっぱら「沈香」(じんこう)とい…

花の美学を学ぶ

久しぶりの花の投稿です。 花の稽古修行に行ってきました。 「美学を学びに来てるんでしょ? こんな花をいけるんだったら家でやっていればいいのよ。」 できた作品を見せては 厳しい評価の言葉にズドーンといちいち落ち込みながら挑む稽古は やはりピンと背…

落款印。好きな言葉を作る

落款印を作ってもらいました。 落款印は書画作品が完成したときに押す印。 書の右肩に押す印は関防印と言って、自分の好きな語や座右の銘などを入れる。 これに「無一物」と彫ってもらった。 本来無一物は禅語で 存在する物は、本来すべて空(くう)であるから…

心身のリセットができる石

どうしても行かねばならないと思い、 先日の浅草寺の帰りに「石」のお店に行った。 いわゆるパワーストーン。 心のモヤモヤ、ふと方向性が分からなくて止まってしまったりとか、 癒しが欲しい時、 こういう時期が訪れる時に助けを求めるように。 結構客観的…

心身のリセットができる場所

心のモヤモヤが多くなると決まって神社仏閣に行きたくなります。 昨夜「祈り」の言葉が突然浮かんで、浅草寺へ。 神社やお寺は私の弱った心身のエネルギーチャージの場所。 辛かったものがふっと抜けるのが、家に帰ってからよくわかる気がします。 そして待…

墨と硯

固形墨のすり方は 硯の陸(りく)、硯の平らな部分に水を少量落とし、ゆっくり摺る。 墨の色が良くなる頃に海(うみ)、硯のくぼみ、液体がたまる部分に流していく。 これを繰り返す。 陸や海・・硯を大地の表現とするところがとても素敵です。 かな書道の場…

書道講師カリキュラム無事修了

続けていた書道講師養成のタームが終わりました。 意外とスムーズに合格できて修了しました。 修了・・と言っても終わりがないのでまだまだ続けますが、 一つクリアしたことに喜びを感じています。 今年の初めに新聞社の賞を頂いたのもちょっとステップアッ…

欲速則不達

欲速則不達 「速(すみ)やかならんと欲(ほっ)すればすなわち達せず」 何事も早くしよう、早く願いを叶えたい、と思うとかえってうまくいかない。 という意味。 ゆっくりやることの大切さ。 あれこれ経験を重ねて私もやっと分かった気がする・・ 随分と時間を…

熊谷守一美術館へ

熊谷守一美術館に行ってきました。 36周年展ということでたくさんの作品をみることができました。 映画「モリのいる場所」を観てから、なんだかさらに好きになった熊谷守一さん。 樹木希林との夫婦役もなかなか味がある。 彼は岐阜県中津川出身。 私も岐阜県…

洗わない筆

小筆は洗わない。 水を含ませた紙で拭って墨を取る。 この加減が難しく、拭いたりないと筆が固まりすぎたり、 水を含ませすぎると良い具合に固まった筆にまとまりがなくなる。 そんな具合で使った後の始末は大切になる。 だんだん分かってきた。 でもたまに…

映画・マインドフルネスの教え

ティク・ナット・ハンの「Walk with me マインドフルネスの教え」という映画を観た。 彼はベトナム出身の禅僧で、ダライ・ラマのような平和・人権運動家。 瞑想などで悟りを導く、世の中を平和に導く活動家の1人です。 印象に残った言葉がありました。 花を…

季節の花【芍薬】

自分と向き合って書く瞬間。一期一会。

書道は紙に墨をつけて書くから、当然書き直しができない。 PCで文章なんかでも書き直しがすぐできたり、 ペーパーレスという今の時代。 この世の流れに反してジャンジャン紙を使って練習している。 あー、もったいない・・ なんでも勿体無いと思ってしまう私…

自分の生まれ持った星。まわり道の人生

いっぱい回り道をしてきたなーと思う。 あることがきっかけで占星術をマスターしたこともあり、過去にいろんな人を診断したりしてたけど、 大体自分はどんな素質があり、こんな人生になるんだろうな・・ という客観的に自分を知ることができた。 多いに迷う…

小さな器・織部焼の香合

小さな小さな器を手に入れた。 織部焼の香合。 香合は茶道具の一つでお香を入れる器。 その用途で購入したわけではないけれど、惹かれて購入。 織部の絵付けと、手仕事ならではの微妙な歪みがなんともグッとくる。