書と花日記

書道講師の「書」と「花」の表現を歩む日記

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

篠田桃紅展へ

篠田桃紅展へ。 桃紅さんが好きな私は会期が始まって4月の初めにすぐに行きました。 生き方そのものが書画に表れているようで感銘を受け… 繊細でダイナミック。 かっこいい。 強さが伝わってきます。 墨色、金泥、銀、朱色といった、非常にシンプルな色彩の…

大学研究員1年生になりました

再び・・大学生になりました。 社会人大学生ですね。 本格的にまた1から書道を学びたいと思い、書道専門の受講を決めました。 と言っても通う授業は月1で、あとはみっちり自宅で練習です。 墨汁は使わないとのことで、前日に家で墨を磨ってボトルに入れて…

自分らしい生き方って・・

木瓜(ボケ) 四方八方にのびのびしている枝が面白いな〜と1本挿ししてみました。 植物は制約がないから、条件がよければその花の性質に合わせて 伸びに伸びてあちこちで花を咲かせる。 人間はどうだろう。 ある程度型があった方が生きやすい人。 型にはま…

花を「生ける」「入れる」の違い

茶花は「花を入れる」と言います。 床の間に置く花は「立てる」と言うようですが、 それは人間が考えた形式の中に沿うように形作ること。 「入れる」は、詰んできた花をそのままではなく、花が美しく見えるように最小限の手を加えたり、要らない枝や葉などを…

朱印帳と憧れの書。

私の朱印帳も2冊目になる。 岐阜、滋賀、京都、奈良、東京、九州など・・全国様々な場所を巡ってきました。 御朱印を集めるといった動機でお寺や神社に行くことはないけれど、 自分にとって何か感じる場所は御朱印をもらって帰ります。 朱印帳を持たずに出…

茶花と色の使い方

ウチの壁にはこんなアクセントカラー(ピンク)が使ってある所がある。 ここを背景にしてみたらどうかと思い写真を撮ってみたら 春の清々しい色の花に意外と合ったようです。 茶花というと、派手な色は使わない、そして香りのする花も避けるイメージ。 伝統…

「仙崖もなか」と書と私の人生

博多の和菓子屋、石村萬盛堂さんにたまたま寄った時に、つい買ってしまった「仙崖もなか」。 仙崖さんの書画も愛らしくて好きなんです。 仙崖和尚は臨済宗の禅僧。 生まれが美濃国、そして行脚の旅に出た後、40歳頃に博多の興福寺の住職となり生涯務めていた…

余白の美しさと見方

「かな書道」 初めは小筆の扱いになれず苦心しました。 今は書いていること自体が心地良いので、 書道はヒーリング(癒し)効果もあるのはその通りだなーと思います。 日本は「余白の美」という言葉もありますが、 書道でも余白の使い方を見たりします。 1…

ミニマルな茶花と世代感。

こんな、流れのある花が好きだ。 一種でも存在感がある。 バイモ(貝母)は茶花によく使われるようです。 花器はピンとくるものを買いますが、なかなか集まらない。 こちらは京焼の花器。 花をやっていても花の名前や育て方は残念ながらそう詳しくない。 生…

時々、鳥獣戯画を描く。

鳥獣戯画の墨絵を時々お遊びで描いたりしていますが、 ひっくり返ったカエルが愛らしい。 まさに、ひっくりカエル、笑 東京国立博物館でも鳥獣戯画展が始まるようで、興味津々です。

ユキヤナギの自由さ

細やかで繊細なユキヤナギ。 でもそれぞれの方向性は違う。 細くしなやかに強くのびのびと生きたいですね。 「愛らしさ」が花言葉。

手習いと目習い

書道でよく、「手習い」「目習い」と言われる。 手習いはその通り、何度も書いて身につける。 手を動かすことで感覚を鍛える。 でも一心不乱に字ばっかり書いていてもダメで、 良いもの、本物を見る目を養うことも必要ということ。 自分の小さな世界から外を…

書道筆の種類

昔、書道筆はみんな同じだと思っていたけど、 年数を重ねて色んな筆を使うと全然違うことがわかる。 特に「かな」をやっている私は、 繊細な動きを要する小筆はピンと尖った先端が必要。 それを「命毛」と言って、 これがないと役目を果たせない筆の命とも言…

花の稽古道場

「稽古」っていう言葉を調べると、 芸道に共通して使われる、主に練習を指す言葉である と出てきます。 なるほど、日本の芸道はあんまり練習という言葉が合わない気がする。 私は茶花をやっていますが、 流派に属せずに自分の感覚を養う、という型にはまらな…

書道との再会

学生の頃、長くやっていた書道をもう一度やってみようと思った数年前。 そして今に至ります。 篠田桃紅さんの作品に魅せられたのもあって、 正統派の書ではなく、書を抽象的なアートとして表現している作品や 美しい随筆にとても惹かれました。 岐阜出身にも…

大人になってからの学び直し

色々とやってきても自分の道が定まらずにいた過去があって、今がある。 落ち着かずに旅にばかり出ていた過去もありますが、 色んなものを見たり経験したりして近づいてきた書と花。 人生を重ねてきたから、良いと思えるものが分かってきた。 そんな「道」を…