書と花日記

書道講師の「書」と「花」の表現を歩む日記

落款印。好きな言葉を作る

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落款印を作ってもらいました。

落款印は書画作品が完成したときに押す印。

 

書の右肩に押す印は関防印と言って、自分の好きな語や座右の銘などを入れる。

これに「無一物」と彫ってもらった。

 

 本来無一物は禅語で

存在するは、本来すべて空(くう)であるから、わがとして執着すべきものはつもないこと。 一切のものから自由自在になった心境。 

 

引っかかって取れない心のモヤからの解放。 

モヤモヤと迷いっぱなしの私は、この言葉がパッと浮かびました。

 

執着は、

物だけではなくて、自分の内側の迷い・後悔・不安・過去や未来のことなど、

いつまでも心に抱えてしまっていることもあります。

 

誰もが持っていますよね。 

 

書で使う用に作ったのですが、

お守りみたいなこの落款印はお気に入りになりました。