書と花日記

書道講師の「書」と「花」の表現を歩む日記

2021-01-01から1年間の記事一覧

2021年振り返り

年末に福岡、年始に岐阜、そして東京に戻る予定の年末年始。 常に自分と向き合ってた2021年で、思い詰めたりちょっと苦しい時期もあったけど、ヨロヨロな状態で年も越せそうです笑。 2022年は風のように外に出て、軽やかに笑うことを目標にしようかなーと思…

成功の原動力

日本人は我慢が美徳とか、忍耐とか根性とか言われてきた時代を経て 今、楽しんで続けることが何よりも自分の徳となること。 仕事は楽しくしてる人より、血や涙を流して食いしばってる人のほうが、すごい人と言われてたけど、 テレビを観てて、ピアニストの方…

余白と無駄が好き

空間を埋め尽くすほど鮮やかに、というよりは余白がたくさんある方が好き。 フラワーアレンジは前者、和の花は後者とも言えます。 花も人も、密着より心地良いスペースがほしい。 時間も、無駄のない効率化より、ちょっと遠回りして色々発見したい。 その間…

心の動きと書

芸術など、表現するものは心と深い関係があります。 「書は心の動きである」 「ことばは心の声、書はこころの絵である」 「筆の使い方は心にある。正しい心でいると筆も正しく動く」 書に関連する中国の偉人のことばです。 心が澄んでいないと…乱れた気持ち…

悩みを忘れる緊張と無の時間

まだまだの出来だけど、仕上げるために毎日練習を重ねる。 無の時間。 そして緊張の時間。 外側に意識が向いていたことを内側に戻す作業。 たとえば心配ごととか、悩みとか、痛みとか、頭から離れないことは、 無の時間…何かの作業に集中する。 ヨガで言う自…

ひとつの場所でじっとしない

ある本で読んだ。 アラビアの遊牧民が言うには、 人間がひとつの場所にじっとしていることは頽廃を意味する、と。 動くことによって清浄化される。 風邪気味だから、じっと寝ていなさいというのは日本人的で、 不調の時こそ、風を感じ、新鮮な空気を吸って、…

秘すれば花なり

世阿弥の風姿花伝からの言葉。 「秘すれば花なり 秘せずは花なるべからず」 存在を語り、自分を主張するのが現代では大切に思うけど、 この言葉は日本の精神性だなと思う。 秘めるからこそ花になる。 自らアピールすることではない。 本物はひっそりと隠れた…

映画 ブータン山の教室

久々に映画を見に行きました。 「ブータン 山の教室」 都会で暮らす教師が、とても不便な秘境のルナナ山へ 先生として行くことを命ぜられ、気が乗らないまま行くことになり・・ 不機嫌でいたけれど、村の人達の素朴さ、一生懸命さ、村を大切にする人々に、 …

流れ

時の流れ 気の流れ 風の流れ 「流れ」は、停滞しないことを言う。 いつまでも一定でなく、変化し続けるもの。 「無常」という言葉にもあてはまりそうです。 「枝の流れ」も一定でなく、伸びる方向も様々。 そんな良い流れの植物を見つけ出すと嬉しくなる。 …

愛おしい気持ち

ひとり時間が好きで、 子供や飼っている動物もいないので、 愛おしいという気持ちはかれこれ何年も?味わってないのですが、 (あまり良くないことですね…) 今日花を生けていて、 野菊のほんのりとした香りが漂ったとき、 なんだかとても愛おしい気持ちになっ…

感覚派と頭脳派

感覚派、頭脳派… 私は断然感覚型な方。 いろんな人に聞くと、 書道で大字など書くとき綿密に下書きの線や枠をとって 余白や文字の位置をキッチリ決めておいてから 書く人が多いのですが、 私はエイヤ〜!といきなり書き始め、 失敗しながら良いポジションを…

野生児の菊

栽培された菊をイエギク(家菊) 野生の菊はノギク(野菊) と言います。 昔習っていた流派の生け花は、 大輪でデーンとした存在感のある菊だった。 一般的によく見る菊。 野生の菊はこんなに魅力的なのか… と最近よく思う。 小ぶりで、真っ直ぐでなく、 あちこ…

軽井沢で紅葉三昧

軽井沢は何十年ぶりか、良い時期に行けるチャンスに恵まれました。 見事な紅葉を堪能。 朝の雲場池。 ゆっくりと流れる時間。絵本の森美術館。 万平ホテルは見学だけでしたが… ホテルを拠点に別荘地散策を。 のびのびとした自然と こんな綺麗な色の変化を奏…

生命力

ススキ。 花言葉は「活力」「生命力」。 自然にどこでも見かけるススキは、 風に揺れながらも強く倒れない。 秋の寂しげな空き地や土手に生える草。 ピン、と背筋を伸ばす緊張感と生命力は 見習いたいものですね。

何のために学ぶのか?

通っている書道の大学で、「何のために学んでいるか」を問われた。 先生の言うことをきちんとその通りにやらない人は、 わざわざお金を払って学校に来る必要はない。自分で勉強した方がいい。 とも。 私は、将来の野望みたいなのがあったりするから。 そして…

強く、たくましく生きる

よく見る雑草、セイタカアワダチソウ。 田舎に住んでる時は、雑草だらけで草むしりが嫌なぐらいだった。 今東京に住むと、道端に生えてる雑草すら貴重な存在。 街路樹の良い枝を切って持って帰りたい衝動に駆られて、 何もしてないのにビクビクしながら帰る…

型にはまらず這い上がる

撃沈から1ヶ月。 syotohana.hatenadiary.com いろんな心の変化があった。 そして今日は気持ちを整えて、いつもよりは良い作品ができた。 先生からお褒めの言葉を頂いた。 大人になっても褒められるのは嬉しい。 否定されるのが嫌なのは、未熟者と、 あと自分…

感動と経験が表現力になる

しばらく福岡に戻っていました。 時々行く糸島は、なんとも穏やかで好きな場所です。 釣りもしないのに、釣り場で本を読んでお菓子を食べながら過ごす時間。 自然からパワーをもらったり、癒されたり。私たちも自然の一部なので、本当は自然に囲まれていたほ…

心の満足すること

自分の内面から湧き出る幸せや満足感。 どんな状況に幸せを感じるのかな、と考える。 いろんな人とお喋りすることで幸せな人。 ひとりで黙々と何かを創るのが幸せな人。 誰かを助けることが幸せを感じる人。 自分の心の声を聞いたら、なんて答えが返ってくる…

ささやかな誕生日会

またひとつ歳を重ねました。 お昼間は図書館へ行き、帰りに遭遇したミャンマー支援の募金をし、レストランへ。 緊急事態宣言も明けたお店は満席。 そして同じように誕生日お祝いしていたグループが5組も! 新たな門出を大切に、また1年過ごしていきたいです…

書道と習字と芸術

小学校では「習字」の授業がありましたね。 習字というぐらいなので、字を習う授業ですね。 日本人として美しく正しく書くことが求められる書写。 どこに点を書くとか、線はどこが長いかとか、筆順や字形などの基本を学んで生活や社会に生かすための能力をつ…

モスクへ小旅行

以前から気になっていたイスラムのモスク「東京ジャーミイ」に行ってきました。 日本にいながら異国の地へ来たような感覚。 そして礼拝中の様子を見学させてもらいました。 本格的な装飾と厳かな雰囲気で圧倒されて、 とても静かな気持ちになれる場所。 入り…

自信喪失の日

未完成の不満足な作品を見せて、 「下手だ」 と言われてだいぶ落ち込んだ。 やっぱり… 大人になって怒られることがほとんどなくなる。 本音で言ったり言われたりという機会もないに等しくなった。 幼少時代、父親からずいぶん酷い言葉を浴びて育ってなんとか…

ストイックと燃え尽き症候群

書の課題と試験のため、長時間の練習を毎日毎日。 そして、もともと健康に気を遣ってはいるのですが、体のためと思い、 甘いもの制限とほぼベジタリアン生活をこのところ続けていて、 ストイックな生活が続いたので、ただいま緩んでいるところです。 日本の…

美しい稲穂

秋の気配。 秋がいちばん好きかも。 今は都会に住んでるから周りの風景から自然や四季はあまり感じられないけど、 田舎に帰ると身近に感じる実り。 田舎に住んでいると感じられないけど、都会に済むと欠乏感に変わる。 都会に住むと田舎が恋しくなる。 ない…

美しい毒草

季節の花 ススキとトリカブト。漢字では"芒と鳥兜"と書く。 鳥兜は英名で "monkshood" 。 これは「僧侶のフード(かぶりもの)」の意味を表すようです。 花言葉は「人嫌い」・「復讐」など… 可愛らしく美しい姿でも、毒を持つ花。 深入りすると危険が伴う。…

自信を失ってはいけない。

最近読んでいる本「ダライラマ・子どもと語る」 心の本や宗教などの精神性の深い本は難しい言葉が多いのですが、素敵なイラストからこれなら読みやすそうだ!と思い借りてきました。 特にある宗教に傾倒しているわけではないですが、 心の勉強をしていくと、…

合間の書

たくさんの課題や試験のために、毎日書いているのですが、ふと思い立つと違うことをしてしまう。 そんな時に突然出てきた書。 最近、よく時間の合間にすることは、 書の本を読む。旅番組を観る。ダライラマ法王の本を読む。

迷うことと生きること

生きる意味とか、産まれてきた理由とか考え出すと出て来れなくなりそうですが、 仏教では生きることが苦しみで、生きることが修行と言われています。 なんで苦しんでまで…と思うのですが、自分と向き合い、悩み迷いながら成長していくことを味わうのが人間な…

心理と癒しのポストカード

美術館や旅先で買ったポストカードを気分で替えて飾っている。 このパターンが気に入って、随分長いこと変えていない 熊谷守一さんのポストカード。 旅気分にちょっとでもなりたいと、以前は海外風景のものが多かったけど、今は"ほとけさま"と猫。 ピカソ、…