書と花日記

書道講師の「書」と「花」の表現を歩む日記

季節の花【カライトソウ】

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唐糸草。(カライトソウ)

 

この名前は、中国(唐)から伝わった美しい絹糸に見立てたことが由来。

 

学名はSanguisorba hakusanensis

 

"Sanguisorba"の

Sanguisは血液

Sorbereは吸い上げる

 

の意味。

 

学名の意味を知ると毒毒しい想像をしますが

美しく揺れる赤ピンク色の草花です。

自然のままに。

 

 

 

 

表現は心のあらわれ。

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自分の心にあるものが表現としてあらわれる。

 

繊細な人は繊細に、

大胆な人は大胆に、

尖った人は尖った風に・・

 

表現力を養うということは、

自分の精神を養うこと。

 

チベットのタンカ絵師になるための学校では、

朝早く起きて仏法を学ぶことから始まる。

 

いくら技術が伴っても、心がないと伴わない。

良い線を描けても深みは増さない。

 

何かに囚われていることとか、

自分の中にある感情がそのまま表現となっていくから、

その人がどんな人か、見る人が見れば分かる。

 

私が緊張しているとき、

ギュッと心が閉じている時、

見透かされたことがあった。

 

それが作品になっていたようです。

 

まずは自分をニュートラルに整えること、

それが表現力の第一歩なのかもしれない。

 

タンカ絵師のような仏法は学べないにしても、

私は時々の写経で心を整えています。

 

(今日の花は桔梗です)

 

 

花の美学を学ぶ

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久しぶりの花の投稿です。

花の稽古修行に行ってきました。

 

「美学を学びに来てるんでしょ?

こんな花をいけるんだったら家でやっていればいいのよ。」

 

できた作品を見せては

厳しい評価の言葉にズドーンといちいち落ち込みながら挑む稽古は

やはりピンと背筋が伸びる感じがします。

 

細部まで美しく見せることが大切だと。

 

 

美学とは

美の本質、美的価値、美意識、美的現象などについて考察する学問

 とあります。

   

美しい表現って言葉にするのが難しいですが、

何か魂が宿っているような、空気が一瞬止まっているかのような静けさを

私は感じる気がします。

美しいのもっと奥深い領域。

 

言葉で表せない、心で感じるものが美しさなんだろうなーと思ったりします。

 

まだまだ至らぬ領域かもしれませんが・・

沈没せぬよう頑張ります。