書と花日記

書道講師の「書」と「花」の表現を歩む日記

流れ

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時の流れ

気の流れ

風の流れ

 

流れ」は、停滞しないことを言う。

いつまでも一定でなく、変化し続けるもの。

「無常」という言葉にもあてはまりそうです。

 

「枝の流れ」も一定でなく、伸びる方向も様々。

そんな良い流れの植物を見つけ出すと嬉しくなる。

 

停滞しない、"流れ"や"風"はなんだか好きな言葉。

 

秋が終わりそうな時期にせっせと草木を集めて生けるのが、

書道に疲れた頭と体をリセットさせてくれる。

 

自分の中の流れもきっと変わることを想像して。

 

この日は烏瓜とツルウメモドキを生けてみました。

 

愛おしい気持ち

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ひとり時間が好きで、

子供や飼っている動物もいないので、

愛おしいという気持ちはかれこれ何年も?味わってないのですが、

(あまり良くないことですね…)

 

今日花を生けていて、

野菊のほんのりとした香りが漂ったとき、

なんだかとても愛おしい気持ちになった。

 

花のなげいれの稽古道場に通い、

厳しくも愛のある指導によって感覚も鍛えられてるのか、

 

自然を好きになること、

正面から向き合うこと、

良く見ること、

繊細に感覚を研ぎ澄ますことが

だんだんと身についてきたのかもしれない。

 

身体の変化が敏感に分かってくるように、

感覚のセンサーが働いて、

久々に味わう気持ち。

 

香りは直接脳に伝わるので、

様々な想いが浮かんだり、気分が良くなったりします。

 

ささやかな日常も心浮き立つこと、

大切にしたいですね。

 

 

野生児の菊

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栽培された菊をイエギク(家菊)

野生の菊はノギク(野菊)

と言います。

 

昔習っていた流派の生け花は、

大輪でデーンとした存在感のある菊だった。

 

一般的によく見る菊。

 

野生の菊はこんなに魅力的なのか…

と最近よく思う。

 

小ぶりで、真っ直ぐでなく、

あちこちにふらふらとのびのび伸びている。

 

きちんとしすぎてなく、

自然体は美しい。

 

人間も自然に育った方が

ちょっと曲がっていても、のびのび、その人らしい美しい生き方ができそう。

 

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