書と花日記

書道講師の「書」と「花」の表現を歩む日記

静かな時間

アネモネ。 和名は「牡丹一華」花と書と。

めでたき、神保町古本めぐり

先日、書道仲間と神保町の古本屋さん巡りをしました。 久々すぎて、しかも興味深い本の山で テンションが上がり、なりふり構わずワゴンの中を漁ることに… 今回は中国の書家の本と、平安かなの本、会津八一さんの本を。 題字が「天半朱霞」。 帰って調べたら…

話すこと、書くこと

日本文化というより、 学生時代はずっと海外に憧れ、 ホームステイしたり、海外一人旅したりという私でした。 外国語も、書道も、ことば。 特に書道の変体仮名は外国語を覚えるようなイメージです。 話すのも好きですが、 一人で書いている時の方が落ち着く…

受賞のはなし

数ヶ月前に応募していた書道展に、 受賞しました。(写真のではありません) 全然出来も良くなく、 じっくり選んだ紙の相性もイマイチで、 また紙を無駄にしてしまったやるせなさ… ため息つきながら封筒に入れて送った作品でしたが、なんとか引っかかってくれ…

書道講師の仕事

子供書道の講師のお仕事が決まり、あれこれ準備をする日々。 書道教室と、モンテッソーリ教育を基礎においた保育園で活動します。 教え方の勉強と、集客と、技術のスキルアップと、大学での課題などなど。。気持ちがワサワサしてる日々です。 客観的にみても…

京都の書道用品店めぐり

京都に行く機会に恵まれて、2〜3日の滞在です。 以前住んでた大好きな京都も、何年ぶりかに訪れてワクワクです。 今日は書道用品屋さんを巡りました。 個人店はふらっと見に行くのも結構気が引けるので、入るお店も選んでしまいますが、 鳩居堂と、古梅園に…

気持ちが不安定になるとき

日によって変わる気持ち。 やたら安定してる時もあれば、 ソワソワ落ち着かない日もよくある。 そんな時は、 お香を焚いて、 ヒーリング音楽をかけて、 墨を摺って 筆で字を書く。 不安定になりがちな私の心を穏やかにさせてくれる、この作業をすることで、 …

運命は自分で切り開く

何気なく雑誌をパラパラしてたら、 「運命は自分で切り開く」 の言葉が目に飛び込んできた。 ちょっと身体も動き始めたこの頃、天から降ってきた必要な言葉だったのかな。 毎日筆を持って練習するのも、 外で色んなことを発見するのも、 地味に運命を切り開…

心の動きと書

芸術など、表現するものは心と深い関係があります。 「書は心の動きである」 「ことばは心の声、書はこころの絵である」 「筆の使い方は心にある。正しい心でいると筆も正しく動く」 書に関連する中国の偉人のことばです。 心が澄んでいないと…乱れた気持ち…

悩みを忘れる緊張と無の時間

まだまだの出来だけど、仕上げるために毎日練習を重ねる。 無の時間。 そして緊張の時間。 外側に意識が向いていたことを内側に戻す作業。 たとえば心配ごととか、悩みとか、痛みとか、頭から離れないことは、 無の時間…何かの作業に集中する。 ヨガで言う自…

感覚派と頭脳派

感覚派、頭脳派… 私は断然感覚型な方。 いろんな人に聞くと、 書道で大字など書くとき綿密に下書きの線や枠をとって 余白や文字の位置をキッチリ決めておいてから 書く人が多いのですが、 私はエイヤ〜!といきなり書き始め、 失敗しながら良いポジションを…

何のために学ぶのか?

通っている書道の大学で、「何のために学んでいるか」を問われた。 先生の言うことをきちんとその通りにやらない人は、 わざわざお金を払って学校に来る必要はない。自分で勉強した方がいい。 とも。 私は、将来の野望みたいなのがあったりするから。 そして…

書道と習字と芸術

小学校では「習字」の授業がありましたね。 習字というぐらいなので、字を習う授業ですね。 日本人として美しく正しく書くことが求められる書写。 どこに点を書くとか、線はどこが長いかとか、筆順や字形などの基本を学んで生活や社会に生かすための能力をつ…

合間の書

たくさんの課題や試験のために、毎日書いているのですが、ふと思い立つと違うことをしてしまう。 そんな時に突然出てきた書。 最近、よく時間の合間にすることは、 書の本を読む。旅番組を観る。ダライラマ法王の本を読む。

古代文字と時代

古代とか、ルーツ、伝統、原始的、骨董、先住民… などと言った言葉に敏感に反応してしまう私。 時代がどんどん変わっていく中で、 時代を逆行して追求してる私はあまのじゃくかもしれない。 でも、ホンモノが宿っているから愛おしくなりますね。 古代からあ…

創作の難しさ

もともとある文字を自分なりに変化をつける創作。 臨書(お手本をみて書くこと)よりも、何倍も頭と手を使います。 そして今までの自分というものが表れてくるから、書き上げた時にガッカリ。。 根が這ってないというか、ひょろひょろしてるのか、肝が据わって…

書道具・唐筆と和筆

最近よく使うようになった唐筆。 赤色の軸がお気に入り。 唐筆とは中国の筆のこと。 日本の筆との違いは、先端の繊細さ。 中国の細筆を一本持っていますが、日本のかな用のような命毛やバネがあるものではなく、毛が硬めで弾力が結構あります。 書道具屋さん…

いろんな器・心の器

いろんな「器」 人の懐の深さの表現にも使われる言葉。 ちょっとしたことですぐに顔を真っ赤にして怒ってた父親は、器の小さな人間だなーといつも思ってた。 人格者は常に心穏やかだ。 自分を客観視できて、自分が何者かを知り、優しいだけでなく厳しさもあ…

鈴鹿墨

最近手に入れた墨。鈴鹿墨。 三重県の鈴鹿市で作られる、とても良質な墨。 伝統工芸品にも認定されています。 箱を開けた瞬間、濃厚な墨の香りが漂います。 金が施してあって、見た目もかっこいい。 濃く摺った時と、水分を多く含む時の色の変化があって の…

いろんな道

いろんな「道」の書き方がある。 同じ字でも表現の仕方が違います。 「道」と読めなくても道。 生き方も、 キレイなまっすぐな道を行かなくても大丈夫。 それぞれの道がありますよね。

書道授業と私

10あまりの宿題をこなし、前日まで作品の選別に時間がかかって 必死だった6月も終わりました。 書道専門の大学で学ぶ、社会人というか大人というかの大学生な私。 専門性も高く、レベルも高い人たちばかりなので、 できるだけ隅っこでコソコソしていたい…

書道アイテム【印泥】

作品を作った時にしか出番はないけれど、 なんだか宝物のようなアイテム「印泥」(いんでい)。 印を押すときの朱肉です。 モグサの植物繊維と油が原料となっています。 赤く丸まっていますが、 最初は平らなものを"ヘラ”で練ってお団子状にまとめてから使い…

落款印。好きな言葉を作る

落款印を作ってもらいました。 落款印は書画作品が完成したときに押す印。 書の右肩に押す印は関防印と言って、自分の好きな語や座右の銘などを入れる。 これに「無一物」と彫ってもらった。 本来無一物は禅語で 存在する物は、本来すべて空(くう)であるから…

墨と硯

固形墨のすり方は 硯の陸(りく)、硯の平らな部分に水を少量落とし、ゆっくり摺る。 墨の色が良くなる頃に海(うみ)、硯のくぼみ、液体がたまる部分に流していく。 これを繰り返す。 陸や海・・硯を大地の表現とするところがとても素敵です。 かな書道の場…

書道講師カリキュラム無事修了

続けていた書道講師養成のタームが終わりました。 意外とスムーズに合格できて修了しました。 修了・・と言っても終わりがないのでまだまだ続けますが、 一つクリアしたことに喜びを感じています。 今年の初めに新聞社の賞を頂いたのもちょっとステップアッ…

欲速則不達

欲速則不達 「速(すみ)やかならんと欲(ほっ)すればすなわち達せず」 何事も早くしよう、早く願いを叶えたい、と思うとかえってうまくいかない。 という意味。 ゆっくりやることの大切さ。 あれこれ経験を重ねて私もやっと分かった気がする・・ 随分と時間を…

洗わない筆

小筆は洗わない。 水を含ませた紙で拭って墨を取る。 この加減が難しく、拭いたりないと筆が固まりすぎたり、 水を含ませすぎると良い具合に固まった筆にまとまりがなくなる。 そんな具合で使った後の始末は大切になる。 だんだん分かってきた。 でもたまに…

自分と向き合って書く瞬間。一期一会。

書道は紙に墨をつけて書くから、当然書き直しができない。 PCで文章なんかでも書き直しがすぐできたり、 ペーパーレスという今の時代。 この世の流れに反してジャンジャン紙を使って練習している。 あー、もったいない・・ なんでも勿体無いと思ってしまう私…

筆の練習。

いつも、始めるまでにウダウダと時間がかかる。 筆の動きの良し悪しは毎日違う。 私の気分と同じみたい。

般若心経・・課題と向き合う時間

大学で般若心経の宿題が出ています。 お寺好きだったので写経はしたことがありましたが、 墨を擦り、小筆で、写しなしで本気で書くのは初めてでした。 しかも字が大きい。 意味をあらためて調べてみる。 「空」と「無」という字が多い。 この世の現象は全て…