書と花日記

「書」の表現を歩む日記

締め切り

今年の秋にフランスで展示される書作品づくりに集中していた日々。半年間筆法を学び同じ字を書き続けて、ようやく追い込んだこの一ヶ月。 特に家のゴタゴタも重なったり移動したり、落ち着かず気持ちも向かない日も多く、奮い立たせて書いたかもしれない。 …

展示会書作品づくり

フランスでの書作品展示に向けて、いよいよ追い込み期間です。 半年ほど前から準備を重ねてきて、何枚も何枚も書いて捨てて、 反古紙(書き損じ)の山の中で作業を重ねてます。 書道は書き直しができない一回性のものなので、筆を置いた瞬間、 ため息や独り言…

私の卒業式

2年間の書道の大学課程が修了し、卒業しました! 大量の課題、そして昔から継続してやっている毎月の作品提出、時々展示会の作品作りなど、 修行のような毎日を送りながら、時に疲れて放心状態になったり、気分が向かないと全くやる気にならず… そんな気まま…

京都の旅と書

京都に行ってきました。 烏丸御池付近のホテルに泊まったので周辺散策をしていると、とても雰囲気のある柚味噌屋さんに出会いました。 京都ならではの上品なお味噌をお土産にと選んでいると、 「柚味噌」という大きな字が。 ご夫人にお伺いすると、あの魯山…

春から

もうひとつ、書道の教室を受け持つことになりました。 去年は何もなかったな〜と思ってたら、意外と変化があったようで我ながらあきれてしまう。 できるだけ身の丈にあった、自分にとって無理のないやり方を身体で覚えてきている。 調子がいいと、すぐに調子…

新たなミッション

今年の秋に開催される海外の展示会に向けて、金文体を集中して練習することになりました。 今は臨書の段階ですが、これから創作に入っていきます。 古いもの、海外の文字になんだか懐かしさやロマンを感じる私。 金文は甲骨文字の後頃、殷〜周時代頃に発見さ…

今年初めの書道お稽古

子供たちの元気いっぱいなお稽古が今年も始まりました。 モヤモヤしていた気持ちもすっかり忘れる程、元気とエネルギーをもらって帰りました。 何もない、真っ白な心の状態になることはなかなかできないけれど、できるだけ無心の穏やかな心でいたいですね。 …

人生の転機と節目

どれも「兎」の字。 古代文字から草書体まで、私たちが使う文字は時代によって変化していた。 私たちの人生も移り変わって良い時期もあれば停滞する時期も、それぞれある。 その人それぞれの星の動きがあり、私個人の星の動きがまさに節目を迎えた頃でした。…

流れ

自然のままの枝の流れ。 偶然に生み出されたものはとても美しい。 書も一生懸命書いたものも良いけれど、 失敗したり、練習で試し書きしたもので偶然に重なった線の方が良かったりすることもある。 (程度によるけど…) 自然体でのびやかな枝のような線が書け…

かな書道

平安の書は美しい。 自分なりに書いたり好みの色合いで。

筆との相性 魂が宿る筆

通っている書の大学で、筆供養という行事があった。 筆にはその書き手の魂が宿るため、使い古した筆をきちんと供養する。 仮名用の小筆は「命毛」と言われる、線の命となる毛があって、それがくたばってしまうと上手く書けない。 まだまだ未熟な私は、筆が古…

変化を地道に積み上げる

今月は少し余裕があって、 修行のように書の練習をしたり、書道を教えに行ったり、古書を漁りに行ったり勉強したり、そんな感じで日々過ごしている。 そして時々、旅。 般若心経は、全部書き上げると4時間程かかる作品になるが、毎月の課題として完成させる…

自分に合うものを探し、深める。

先日の書道試験の合格の通知が届いた。 自信がなく随分落ち込んでいたけど、ホッと一息でお礼参り(大げさ?)に行った。 やっと少し余裕が出てきて、また新たな心持ちでいる自分がいる。 勧められて、1ヶ月程前から全く小麦製品を摂らなくなって、少しずつ体…

抹茶の日常

楽茶碗と一保堂のお抹茶。 毎日のお抹茶生活を始めました。 今月も重要な書道の試験があり、なんだかいつも心落ち着かない日々… 書道の集中は呼吸が止まってしまう。 ヨガに行き呼吸に意識を置くと、それにハッと気付く。 抹茶を立てる時間と飲む瞬間の深呼…

8月の展示会が終わって

旅人のように移動を繰り返した8月もそろそろ終わり。 出展した大阪のギャラリーにも行ってきました。 色々な出会いもあり、刺激もあり、何となく今は先のことも考えられない時期なんだけど、 大阪、京都の旅を通してふと感じたこともある。 こちらは賞を頂い…

ギャラリー展示

8月19日から3日間、大阪のギャラリーで書の作品が展示されることになりました。 お盆中も通っている大学・美術館内で受賞作品の展示があったりと 8月も忙しくなりそうです。 書道の講師試験も無事合格して、ここしばらく休息モードも束の間、 まだまだ…

書くことと願い事。

毎日暑い日が続きますね。 今日から7月。今年も半分終わり、そして後半が始まる。 7月は文月。 文月の語源は、七夕で短冊に願い事を書いたり、歌や文字を書き、書道の上達を祈ったりすることに関連しているとも言われています。 願い事は書いて貼っておくと…

成績のはなし

書道の大学で金賞を頂き、 また別の書道展で入選し、夏に大阪で展示される予定です。 いつも納得がいかないままですが、 続けてチャレンジしている自分をたまには褒めてあげよう。 自己肯定感…そろそろ上げなきゃなーと思うこの頃です。。

心開く

「開」 心開く、花開く、 閉じていたものがひらく。 閉じがちな気持ちを開いて解してあげよう。

篠田桃紅展へ

岐阜、横浜と観に行っているのですが、今回東京で開催されている 篠田桃紅展へ行ってきました。 以前行った時の記事も・・ syotohana.hatenadiary.com それぞれに違った展示作品があり、何度見ても新たな発見、強さと繊細さがあります。 ほっとさせるという…

静かな時間

アネモネ。 和名は「牡丹一華」花と書と。

めでたき、神保町古本めぐり

先日、書道仲間と神保町の古本屋さん巡りをしました。 久々すぎて、しかも興味深い本の山で テンションが上がり、なりふり構わずワゴンの中を漁ることに… 今回は中国の書家の本と、平安かなの本、会津八一さんの本を。 題字が「天半朱霞」。 帰って調べたら…

話すこと、書くこと

日本文化というより、 学生時代はずっと海外に憧れ、 ホームステイしたり、海外一人旅したりという私でした。 外国語も、書道も、ことば。 特に書道の変体仮名は外国語を覚えるようなイメージです。 話すのも好きですが、 一人で書いている時の方が落ち着く…

受賞のはなし

数ヶ月前に応募していた書道展に、 受賞しました。(写真のではありません) 全然出来も良くなく、 じっくり選んだ紙の相性もイマイチで、 また紙を無駄にしてしまったやるせなさ… ため息つきながら封筒に入れて送った作品でしたが、なんとか引っかかってくれ…

書道講師の仕事

子供書道の講師のお仕事が決まり、あれこれ準備をする日々。 書道教室と、モンテッソーリ教育を基礎においた保育園で活動します。 教え方の勉強と、集客と、技術のスキルアップと、大学での課題などなど。。気持ちがワサワサしてる日々です。 客観的にみても…

京都の書道用品店めぐり

京都に行く機会に恵まれて、2〜3日の滞在です。 以前住んでた大好きな京都も、何年ぶりかに訪れてワクワクです。 今日は書道用品屋さんを巡りました。 個人店はふらっと見に行くのも結構気が引けるので、入るお店も選んでしまいますが、 鳩居堂と、古梅園に…

気持ちが不安定になるとき

日によって変わる気持ち。 やたら安定してる時もあれば、 ソワソワ落ち着かない日もよくある。 そんな時は、 お香を焚いて、 ヒーリング音楽をかけて、 墨を摺って 筆で字を書く。 不安定になりがちな私の心を穏やかにさせてくれる、この作業をすることで、 …

運命は自分で切り開く

何気なく雑誌をパラパラしてたら、 「運命は自分で切り開く」 の言葉が目に飛び込んできた。 ちょっと身体も動き始めたこの頃、天から降ってきた必要な言葉だったのかな。 毎日筆を持って練習するのも、 外で色んなことを発見するのも、 地味に運命を切り開…

心の動きと書

芸術など、表現するものは心と深い関係があります。 「書は心の動きである」 「ことばは心の声、書はこころの絵である」 「筆の使い方は心にある。正しい心でいると筆も正しく動く」 書に関連する中国の偉人のことばです。 心が澄んでいないと…乱れた気持ち…

悩みを忘れる緊張と無の時間

まだまだの出来だけど、仕上げるために毎日練習を重ねる。 無の時間。 そして緊張の時間。 外側に意識が向いていたことを内側に戻す作業。 たとえば心配ごととか、悩みとか、痛みとか、頭から離れないことは、 無の時間…何かの作業に集中する。 ヨガで言う自…